Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

防霰堂

第六十回 防霰奇術

どうも奇態だ。本堂でもなければまた坊さんの住んで居る寺でもない。何か知らんと思いまして同行の人に尋ねますと、彼望は

防霰堂 でございますとの答え。その防霰堂という意味はこれまで私には分らなかったのですが、この時その人から始めて話を聞いて、そういう奇態な事があるのか知らんと思ったです。実は始めて聞いた時分には余り奇怪でございましたから信用が出来なかったですが、その後ラサ府に着いていろいろの人に委しく尋ねて見ますと、その時聞いた話が全く事実であったから、ここに此堂を見た因縁でその奇怪なるお話をいたしましょう。元来チベットの耕田部では霰を一番恐れて居るのである。特に夏の間に霰が降りますと一年一季あるいは二年一季の収穫の麦あるいは小麦をその降霰のためにすっかりと荒らされてしまうものですから、チベットの農民はその降霰を恐るることは実に大敵国が攻め込んで来たように恐れて居るのでございます。ですから其霰を防ぐ方法を立てなくてはならぬ。その方法が実に奇々怪々で抱腹絶倒せざるを得ないのです。

第六十回 防霰奇術

八部衆の悪神征伐 チベット国民は元来宗教を信ずることが甚だしいところから、ある僧侶が奇怪な説を出したです。