Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
第百五十一回 大王殿下の詰問
外務大書記官の瀬踏み
ます。
入口が二つありましてその二つの入口の間の壁の内部には大いなる掛時計があって、その両脇には鹿とは思われぬほど猛烈な顔をして居る鹿の面が一個ずつ掛ってあるです。で私共の坐って居る所からガラス障子を隔てて南を望みますと、月ノ峰、龍樹ヶ岳等の諸山高く聳えて呼べばまさに応えんとする風情は佳い眺めでございます。大王殿下と会見の次第は次回に述べます。
第百五十一回 大王殿下の詰問
外務大書記官の瀬踏み 宮殿の接客室には将校達が沢山居る。その中に外務大書記官も居りますが大王殿下は居りませぬ。外務大書記官は私に向い「あなたはここに着いてからもう二十日ばかり経ったがその間に何をして居られたか。」「坐禅観法をしまた和歌を作って居りました。」書記官は話頭を転じて「あなたは日本で何の爵位があり何の官職があるか。」「私は何もありませぬ。」「何もそんなに隠すことはない。あなたが高等官吏であって勲何等である位は大抵私共の方でも想像が出来る。あなたが幾ら隠したところが到底駄目だから包まず言われるがよい。」「私は仏教僧侶で爵位、官職、勲等などのある者ではありません。」
「それではどういう訳で多くの金を費やしてチベットに入りまたこのネパール国に来られたか。