Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
羊との競走
背筋がまっ黒で尾は驢馬の尾のごとく細く鬣もある。すべての様子は馬と少しも変って居らないがただ違って居るのは尾だけである。そうして余程力の強いものでその走る速力も非常なものですが決して一疋で出て来ることはない。大抵二疋かあるいは五、六疋、あるいは数十疋群を成して出て来る。妙な馬で半里も向うの方からくるくる廻りながら四、五町手前まで来るとまたクルッと廻ってあたかも狐が後を向いて見て居るような風に見てそうしてまた驚いたような風をして逃げ出す。で、もう逃げて居らんのかと思うとまたくるくると廻って自分の近くに来て居る。いつまでもくるくる人の周囲を廻って見て居るです。その馬が出て来ましたが例の事であるから別段不思議にも思わずにそのまま進みました。
羊との競走 ところがどうしたのか羊がその野馬の走る勢いに驚いて私の持って居る手綱を引き外して逃げ出した。さあそれからその羊をば追っかけた。追っかければ追っかけるほど余計に逃げる。なにしろ広い原の中ですからくるくる廻り廻って羊の跡を追っかけたがなかなか追っつかない。羊は余程走るのが早い。で私と羊と競走して居るものですから野馬の奴がまた好い気になってそのぐるりを走って居るからどうしても羊が止まらない。