Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
花嫁の泣き別れ
花嫁の泣き別れ で、その家を出ます時分には花嫁は大抵大いに泣き悲しんで馬に乗ることを肯じない。地にひれふしてほとんど立つことが出来ない。すべてその状態は自分の父母の家を去ることを惜しむところの真情が顕われ居るのです。これらはただ礼式に泣くのでなくして、真実に長く育った父母の許を去るに忍びないで泣きますので、その場合には朋友らが介錯をして強いて馬に乗せるです。で馬の鞍なども西洋風のとは違い日本の古代の風によく似て居る。なかなかチベット婦人は馬によく乗るです。乗るにも決して鐙の紐を長くして乗らない。低い椽に腰を掛けたような具合にごく鐙の紐を短くして足を折って乗って居る。男でも女でも皆乗り方は同じです。私共も始めは大変に困りました。長く乗って居ると足の骨がビリビリ疼んで来るです。
さて花嫁さんは無理に馬に乗せられていよいよ嫁に行く道に出る。その花嫁の飾りは身には花聟の家から贈って来た衣服を着け自分の父、母より与えられた頭飾り、腕飾りに至るまでの装飾品を着け、そうして頭から顔の部はリンチェン・ナーンガ(五宝布)即ち青黄赤白黒の段だら織になって居る羊毛布をもって被うて居るです。