Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

第八十七回 奇怪なる妙薬

法王及び高僧の葬儀

と私がいいましたら「そんな気の弱いことで坊主の役目が勤まるものか」とこういう挨拶。で「実はこれがうまいのだ。汚いなんて嫌わずにこうして食って遣れば仏も大いに悦ぶのだ」といってちっとも意に介しない。いかにもチベットという国は昔は羅苦叉鬼の住家で人の肉を喰った国人であって、今の人民もその子孫であるということですが、成程羅苦叉鬼の子孫たるに愧じないところの人類であると思って実に驚いたです。

第八十七回 奇怪なる妙薬

法王及び高僧の葬儀 葬式が済んで帰りますと、家ではやはりその葬式の間もお経を読んで居る。で肉粥とかあるいは卵饂飩とかを拵えて立派なご馳走を喰わせます。僧侶であれば酒がないだけで、在家では皆そんなものに酒を添えて出します。さてこれよりは、法王とかあるいは第二の法王、高等なる化身のラマのお逝れになった時分にはどういう風にして葬るかということについて述べましょう。貴いラマがお逝れになると大きな箱を拵え、その箱の中へチベットの自然の沼塩を入れ、その上に死骸を置く。で、そのぐるりもまたすっかり塩で詰めてしまう。その詰めたり何かする間にも、笙篳篥のごとき笛を吹き太鼓を打ち、誠に殊勝なる経文を唱えてなかなかありがたく見えて居ります。