Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

月は皎々

苦しいながら坐禅

朝は氷が張って居る位ですから温度は氷点以下です。そこでまずその晩寝ましたがちょうどそれが陰暦の六月十三日の晩ですから

「広原中の露宿及び雪豹」のキャプション付きの図

広原中の露宿及び雪豹

月は皎々 と寒天に輝いて自分の野宿して居る前を流れて居る川に映っているです。語るに友なし折々聞ゆるは猛獣の声、ただその前面を流るる水の音と明月とが私の旅中の困難を慰めるという次第。それがまた非常に佳い景色のように感ぜらるるものですからもちろん山の形などは巌窟や禿山ばかりで面白くも何ともないが、ただ月の水に映って居るだけが非常に愉快に感ぜられたのでそぞろに故郷の事なども忍ばれて一つの腰折が出来たです。

チベットの高峰ヶ原に出る月は

天津御国の君とこそ思へ

まあ寝ましょうとしますけれども、なかなか火があっても背中が寒かったり腰の辺が凍えて来たりするからやはり睡られない。それで

苦しいながら坐禅 をするのです。で、うつうつして居ります中にいつしか夜が明けました。その火を掻き捜すとまだ火がある。それから水汲みに出掛けた。朝は川の端には氷が張って居るからその氷を叩き割って水を汲んで来てそうして残って居る火に暖めて居る中に自分の荷拵えに掛る。