Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
溝は大小便の溜池
ラサ府で殺されるヤク、羊、山羊の数は先にもちょっと申した通り大変に多いです。で、その廻道には政府から道造りが付けてあります。わざわざ大地へ頭をつけて礼拝して行く人がある位ですから道もかなりによく出来て居る。注意して歩かないでも倒れるような気遣いはない。けれどもかえってラサ府の市街の道の悪い事といったら仕方がない。高低の多い所で町の真ん中に深い溝が掘ってある。
溝は大小便の溜池 その溝にはラサ婦人のすべてと旅行人のすべてが大小便を垂れ流すという始末で、その縁には人糞が行列をして居る。その臭い事といったら堪らんです。まあ冬は臭いもそんなに酷くはございませんけれども、夏になると実にその臭いが酷い。それで雨でも降ると道のどろどろの上へ人糞が融けて流れるという始末ですから、その臭さ加減とその泥の汚い事は見るから嘔吐を催すような有様。一体ラサというのは神の国という意味で、いわゆる仏、菩薩すなわち外護の神様の住処で非常に清浄な土地であるというところから神の国という意味の名をつけられたのである。けれどもその不潔なところを見ると、確かにパンデン・アチーシャがいわれたごとく糞喰い餓鬼の都としか思えない。