Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
ヤクに騎る
もしもその息子のいうごとく真に神通力を得て居るものであれば大いに喜ばしいと思ったです。けれどもチベットには随分山師坊主が沢山ある。そういう窟屋に住んで居りながら金を沢山拵えることを考えて、己れは隠者という名義をもって財産を集めるところの手段にして居る似非坊主が沢山あるものですから、もしやそういう奴ではあるまいかと案じられてその夜は瞬りとも出来なかった程想像に駆られたです。
「雪中遊牧民の布屋へ向う」のキャプション付きの図
雪中遊牧民の布屋へ向う
ヤクに騎る 夜が明けるとその息子はいそいそしくお婆さんの言付けを聞いてヤクを連れて来た。そのヤクという獣はまず日本の牡牛よりよほど大きいものです。また小さな奴は牝牛位のものもある。少し背が低くて毛深いことは実に非常なものです。またその尾と言ったらばちょうど画に描いたような、獅子の尾のように太くて房の形になって後に下って居るです。法華経にいわゆる「牛のその尾を愛するがごとし」とあるその牛である。これをチベットでヤクと言って居りますがこの獣は西洋にもないものですから翻訳が出来ぬものと見えてやはり英語でも「ヤク」といって居る。