Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

第百三十二回 第一の関門

公道を取るに決す

つまり公道を取って捕縛せられて酷い目に遇うかまた間道を取って猛獣のために喰われて死ぬか、あるいは強盗のために殺されるか、どうせ免れぬ困難なら本道を取りましょう。殊にこれまで三昧の示すところに従って着々成功したから、まず今度もその示したところに従って行こうという決心が着いたです。そこでその夜は少しく居眠り翌朝早く馬にて出掛け、チョモ・ラハリの大雪峰の山腹を巡りだんだん南に進みようやくラハム・ツォという湖水を離れ、なお南の高原に上って行きますと東と西の遙かの彼方には例の大雪峰が雪達磨のごとく聳えているです。

その間は広い高原でもはや夏の時ではありますけれども、非常に寒い所ですからそんなに草も生えて居らぬ。ごく地に引付いたような草が少し生えて居るだけでほとんど石磧であるです。今日はどうかパーリー城まで着きたいものであると思うて余程急いで馬を走らしたけれども、何分下僕は徒歩ですから追付くことが出来ぬ。チュキャーという村に着いた時は日がすっかり暮れてしまった。

この辺は余程の高原で大分寒い。それにただ土地が高いというだけでなく、両脇には大きな雪の山がずらりと列んで居るですから寒気も非常に厳しい。