Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
インド風の四角な船
無主の旅館
で、その川には渡船がありますがその渡船は
インド風の四角な船 なんです。底は平面の長方形で舳の真中に蛇の頭がぬるっと首を出して居るところの彫刻物が食い付いて居る。で其船には馬も二十疋、人も三、四十人位乗れる位の大きさのもので、向うの岸に渡りますとその岸がハルジェというチベットでは第三の都会の地です。そこまで着けばまずチベットの内部へは全く入り終ったようなもので、ここからチベット第二の府たるシカチェという所までは僅かに五日間の旅程しかないのです。で川を渡ると南に当ってシナ人の立ててある旅館がある。旅館というたところが宿屋になって居るという訳ではなく、シナ人がそこへ出て来た時、泊り込むだけになって居るまでの事で別段宿屋の主人というものもない全く
無主の旅館 です。それはシナ人がチベットで商いをする便宜のためかつは兵士らが行軍する時分の便宜のために建てられたのである。随分大きなものです。私共の一行もそこへ着いて泊りました。ところが一行の人達は大悦びで西北原のあの恐ろしい間で幸いに賊難にも遇わず、また猛獣の侵撃にも遇わずにここまで来たまずめでたい祝うべしというので、大いに酒を飲みまた女を聘んでその夜は騒いで居りました。