Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
第八十九回 鎖国の原因
探検家の失敗
第八十九回 鎖国の原因
探検家の失敗 その後一八八八年、合衆国ペキン駐在の公使官書記でロックヒルという人がやはり進入を企てたけれども駄目でありました。それから耶蘇教会の宣教師の中で大分に沢山企てましたがそれらも皆駄目でありました。なんでもその間に探検を企てた人の数は私の知って居るだけで二十五、六名ございます。もし不確かな者をも合していいますれば四、五十名はあるだろうと思いますが、まず確かなのは今いった通り、もっともこれまで日本の雑誌とか新聞等に出て居ります中には大変妙な事間違った事を書いて居られるのがある。チベットの事については何にも知らんからというて、自分がいい加減な想像でもって書物を解釈して書くものですからいろいろな間違いが起るのです。
その一例を申せばチョーマーという人はチベット語と英語の対照字典を始めて拵えた人でありますが、この人はチベットの西北の境に在る英国領のラタークという所に十年余も住んで居りました。そこでラタークのラマについてチベット語を学びあるいはその人の説明を聞いて始めて不完全ながらも字典を拵えました。けれどもどうもチベットの内地に入って見ないと靴を隔てて痒きを掻くという歎に堪えぬというところから、内地へ入ろうという考えを起したが、ラタークからチベットの内地に入ることは堅く閉じられてある