Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
チベット国境無限の感想
私はその朔日の朝彼の去るのを影の見えなくなるまで見届けまして、それから八貫匁ばかりの荷物を背負い桃源郷には進まずにかねて聞いてあります北方の山の間へ進んで参りました。これからは実に言語に尽くし難いほど困難を極めたけれども、山はそれほど厳しくなかったです。突兀たる岩などは誠に少なかったから割合に安楽でありましたけれども、何分雪の中ばかり一人で進んで行くのですから堪らない。夜は雪の中へ寝た事もありまた幸いに岩陰でもありますとそこへ泊り込むことにして、ただ磁石を頼りにかねて聞いてある山の形を見てはだんだん北へ北へと進んで行きましたが、聞いた通り少しも違わず荷持と別れてから三日路を経てドーラギリーの北方の雪峰を踏破し、いよいよチベットとネパールの国境たる高き雪山の頂上に到達することが出来ました。
「国境雪峰よりチベット内地を望む」のキャプション付きの図
国境雪峰よりチベット内地を望む
チベット国境無限の感想 ここはすなわちネパールの国端れでチベットの国の始まりという絶頂です。そこで一番にやらにゃあならぬ事は自分の背負って居る荷物を卸す事ですが、それはちょっとどこへでも卸すという訳にはいかぬ。