Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
第六十一回 修験者の罰法
防霰税
夏季の執法官は修験者
まだそのほかによく出来ると二升のものは二升五合にして納めなければならん事があるという。これは実にチベット農民にとっては大いなる負担です。なぜならばただこの修験者に霰税を納むるのみならず、政府にはやはり当り前の租税を納めなくてはならないのですから、実にこういう仕方のために、いらない不可思議の税物を納めて居るのです。そこでなお奇態な習慣は、夏の間は収穫の出来るのも出来んのも全く修験者の力にあるというところから、その地方の裁判の権力はみなこの修験者に帰して居るのです。すなわち
夏季の執法官は修験者 であって、その霰税を受けるほかに執法官としての収入がまた甚だ多い。されば大抵これらの人は財産家であるべき筈であるが、奇態にチベットではンガクバと言えば貧乏人が多い。どうも人を欺き人の妄信に乗じて金を取るような悪銭はいわゆる身に付かぬものと見えるです。けれど権力は非常に強くって、これを称してラー・リンボチェと言うて居るです。その意味はラマの宝と言うので、ちょっと道で逢っても貧乏な乞食坊主のような修験者に立派な紳士が舌を出して頭を下げて最敬礼をやって居るです。だがこのンガクバはそれだけ大収入を得るに反して、もし霰でも降ると大変です。