Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

航海の快楽

藤田領事を訪う

その時に故国に別るる歌があります。

久方の月のかつらのをりを得て

帰りやすらん天津日国に

航海の快楽 郷里の親友信者が波間のボート中より各自に帽子あるいはハンカチーフを空に振りつつ壮快に西に向って進行するわが舟を見送りましたが、その後は和田の岬より古き親近の金剛信貴生駒の諸山に別れてただ我が一心を主として行くこととなりました。門司を過ぎ玄界灘より東シナ海を経てホンコンに着くまでは船長及び船員らと親しくなって時々法話を致しました。ホンコンでタムソンという英人が乗船した。彼は日本に十八年間も居ったと言うのでなかなか日本語をよく使う。彼は非常な耶蘇教の熱心家で私と大変な議論が始まって船中の評判になった。なかなか愉快の事でありました。特に船員らは法話を非常に喜んで聞きましたから私も喜んで一つの歌がでました。

御仏のみくににむかふ舟のうへのり得る人の喜べるかな

「神戸港頭の袂別」のキャプション付きの図

神戸港頭の袂別

藤田領事を訪う 七月十二日にシンガポールに到着しました。同地の扶桑館という宿屋に着いて十五日に日本領事館へ尋ねて行きました。その時分の領事は藤田敏郎という方で、領事は私の行く前からもはや私の乗って行った和泉丸の船長の話でチベット行のためにこの地方を過ぎるということを知って居られた。