Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
供養をする目的
一体はチベット法王の支配に属すべき者であろうと思うのに、その昔ブータンのズクパ派の坊さんがこの山に関係が多かったものですから、そこでこの山の支配権がブータンに帰したことと考えられる。その寺の中に入って阿弥陀如来を見ますると純粋に光沢ある白い宝石をもってその如来を造ってある。チベット人の技術としては大変立派に出来て居ります。そのお顔がチベット風にごく優しく出来ていかにもありがたく感ぜられる。その前に二本の象牙が建てられて居る。その長さは五尺位で余程太い物です。でその後を巡りますとチベット蔵経の仏部が百冊書籍棚に挙げてある。この蔵経は読むという目的でその棚に上げてあるのでなくってお燈明を上げて
供養をする目的 で上げられて居るのである。実に馬鹿げた事で、お経は読むために拵えてあるのにお燈明を上げて供養するというのは余程おかしい。もちろんお経を粗末にして鼻紙にしたり塵紙にするような人間があればそれは常識を失ったものといわなければならんけれども、お燈明を上げるというのも珍しい。けれども少しも読まずに経堂などに仕舞ってある日本の伽藍寺のごときよりはお燈明を上げるだけが優しいように思われる。