Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

医名宮中に聞ゆ

医名宮中に聞ゆ どうも半開国俗の時の流行を逐うことは意外なもので、其事が尊き辺まで達しまして一日私を招待することになった。法王はもちろん格別の御病気でもなかった。ただ私の評判が余り高いものですから、どんな人間か見てやりたいというような思召であったと見える。チベットではなかなか法王にお逢い申すということは非常に困難な事である。ただお通りになるを拝む位の事は誰にでも出来るけれども、本当にお逢い申してお話をするというような事はとても普通の僧侶いな高等僧官でもむつかしい位である。

だから法王にお逢い申すということは私の身にとってこの上もない名誉でございますから、直ちにその仰せに従って宮中から送られた馬に乗って参りました。その時に法王は本当の宮殿であるポタラには居らんで、ノルプ・リンカという離宮に居られたです。此宮はポタラより西少し南に当り、キーチュ河岸にある林の中に建てられたる大いなる宮殿である。新たに建てられたところの離宮であって夏の間はいつも此宮にお住いなされます。しかし今の法王はこの離宮が非常にお好きであって本当の宮殿に居られることはごく少ない。

離宮の結構 で私は林の中の広い道を三町ばかりまっすぐに進んで参りますと高さ二丈余り周囲三町四面の石塀が立って居る。