Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
ところがこの法林道場の中へ這入るとそれが一人一人みながやるんです。そうして上級下級に論なく老僧が小僧と問答するという有様です。ですからその手をたたく音は溌々と霰の降り乱れるごとく、戦場における鉄砲がばちばち響いて居るようなふうに聞えて居る。で私がちょうど桃の木の花の下で問答をやって居る時分に雪がちらちらと降って参りました。その様子がどうも面白いものでございますから、自分は問答をやめ暫くその辺の有様を見て考え込んで居りますと、ひょいと国振りが出来ました。
法の会の花の莚に花咲きて
妙ににほへる心とくかな
桃の花咲ける弥生に雪降りて
高野ヶ原は花に花咲く
そういうような遣り方でなかなか勉強するのも面白い。日々夜々に勉強したです。しかし師匠一人だけでは余暇があり過ぎて思うように調べる事が出来ないものですから、二人頼んで毎日尋ねに行く。折には先方からこちらへ教えに来てくれるというような都合で余程進歩するのも早いように思いました。なお妙な風があって大学の生徒になった時分にはその証として薪をラサ府へもらいに行くのです。これがすなわち
薪もらいの頭陀行 である。