Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
日本燐寸に圧倒
もっともスウェーデンで拵えた燐寸も幾分か入って居るですけれども、それは
日本燐寸に圧倒 されて今は少ししかない。それから日本の竹簾に女の絵などの書いてある物がやはり入って居る。なお陶器類でも九谷焼――それは店の売物としては出て居らんけれども――などが貴族の家に行くとあるです。また日本の画なども貴族の家に額面として折々掛けられてある。それらの日本品を見て、心なき物品は心ある人間よりもえらいと思うて自分ながらおかしく感じました。ことに日本の燐寸の沢山入って居るのを見て、日本の智慧の火がこの国の蒙昧なる闇がりを照すところの道具となる縁起でもあろうかなどと、馬鹿な考えを起してうかうか散歩しながらある店頭へ来ました。ところで大変よい石鹸を見付け出した。そんな物はかつてラサ府にはなかったので、こりゃよい掘出物、買おうと思って値段を聞きますとその主が私の顔をじろりと見ました。
私は何心なく見ますと、ダージリンで知合いになったところのツァ・ルンバという商業家らしい。なぜこんなところへ商法店を出して居るのか知らん。それともあの男によく似た人がここに居るのであろうか知らん。