Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

死刑は水攻

またチベットでは妙です。訴えを起さずにじきにその良人が怒ってその男と女の鼻を切り取っても、つまり政府に代って切り取ったのだからといって自分が罪を受けるということはない。流罪にも二通りある。ある地方を限って牢の中に入れずに放任して置くところの流罪と、また牢の中に入れて置く流罪とがある。それから

死刑は水攻 にして殺すんです。それにも二通りある。生きながら皮袋に入れて水の中に放り込んでしまうのもあり、また船に乗せ川の中流に連れて行って、そうしてそれを括って水に漬け石の重錘を付けて沈めるのです。暫く沈めておいて十分も経つと上に挙げ、なお生きて居るとまた沈めて、それから十分ばかり経って上げて見るのですが、それで死んで居ればよいが生きて居るとまた沈める。そういう具合に何遍か上げたり沈めたりしてよくその死を見届けてから、首を切り手足を切り、五体放れ放れにして流してしまって、首だけこっちに取って来るのです。で三日あるいは七日晒し者にするもあり、あるいは晒さずにその首を瓶の中に入れて、そういう首ばかり集めてある堂の中に放り込んでしまうのもある。その堂というのは浮かばれない堂という意味で、そこへ首を入れられるともう一遍生れて来ることが出来ないという、チベット人の信仰からこういう残酷な事をするのです。