Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
ヤクの尾で拵えたところの紐で山間の草の生い繁って居るところに罠を拵えて置く。すると麝鹿が草を喰いに来てその罠にかかり、大いに苦しんで声を挙げて鳴き出すと、そこへ先生やっていって殺してしまう。そういう方法で沢山取るのです。これはただチベット国内だけでなくて、チベットとネパールの間のヒマラヤ山脈の間にも沢山棲んで居る。しかし最も多いのはチベットである。チベットの内でも麝鹿の本場ともいうべきはコンボ及びツァーリー並びにローバ地方で、この地方には非常に沢山居るからその地方へ行って買えばごく安いです。
まあ日本で買うほとんど十分の一位の値段である。ことにローバの住民は極の野蛮人でただその陰部だけを蔽うて居る種族である。これはチベット人ともインド人ともつかないですが、その言葉によって見るとどうやらチベットの方に近い。そういう人間の持って来る麝香は少しも混り気がなくって、殊に大きな良いのを沢山持って来ますが値段は非常に安い。何を持っていって買うかというと、小さな鏡、水晶玉、鍋、釜、庖丁類、麦焦し、チベットの菓子類、西洋品のごく安い玩具類、そんな物を持って行って欺くらかして換えるのです。