Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
各寺秘蔵の版木
要らなければ何もやる訳はないと思って打棄って置きますと、今度また手紙をよこしてさきにいっただけ入用だからぜひ貸してくれろという。つまりいばった事をいうて居りますけれどもやはり余計貰いたいのです。仕方がないから貸してやりました。
その後ほどなくその下僕は、私の日本人たることを知って居るものですから五十円という金をねだりましたけれども、私もその主人がダージリンにおける身持ちの悪い事を知って居りますから彼は私の事を訐いて害を加えるような事もようしなかったです。それから十二月頃は私はお経を買うことばかりにかかって居ったです。その前からもちろん経文の買収をやって居りましたけれども、十二月になってからは金が余程出来たものですからほかのものを買う必要はない、ただお経を沢山買いたいと思ってお経ばかりを買いました。しかし普通の経文は本屋で売って居るけれども、少し参考書にしたいとかあるいは込み入ったむつかしい書物であるとそれは本屋には決してない。しからばどうして買い整えるかといいますと
各寺秘蔵の版木 その版木は寺々に別々に在るんです。例えば文法上の学者の出た寺には文典の版木があり、また修辞学上の学者の出た寺にはその人の著述された版木が残って居るというような訳で、歴史も論部もみなそういう風で保存されてある。