Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
だからチベット婦人はあるいは猫といってよいかも知れない。常には優しくしていざこうという時は猫が鼠を捕るごとくあたかも虎のような勢いを現わして良人を辟易させるです。またきわめて我儘で良人を踏付けて他に男をこしらえるのを何とも思わんです。実に色慾に耽ることは甚しい。
少し活計の思わしからぬ家の婦人などはわざわざ他の男のところに出かけて行き、それが知れたところでいっこう平気なもので、良人に向い何をいうかと思うと、「お前は私をよう養わんから私は銭儲けに行ってやった」というような口を利く。実に酷い有様です。それからまた小利に齷齪する心がごく鋭い。こうすれば将来どういう事が起るとかあるいは一村一国にこういう関係が起ろうなどということは夢にも思わない。婦人にそういう注文をするのは少し無理でもありましょうが、少なくとも他人に対する利害の関係を思うてくれれば余程よいのです。
ところが他人はどうでも構わん。甚しきは自分の良人が利益を失うても、自分さえ利益を得ればよいというような有様が見える。実にその点においては鋭い。その鋭い気質が余程自分を害して居る。なぜならば自分の利益を得るために自分の良人を害するというのはつまり自分をも併せて害するのであるからです。