Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
ラサ府では折々洗うことがありますけれどもこの辺では私が一年ばかり居った間に二度位洗うのを見た位のものです。それとてもすっかり身体を洗うのでなく顔と首筋を洗うだけですから、身体は真っ黒で見るからが嫌に黒く光って居ります。よく洗えば随分色の白い人もあるですが、もしもこざっぱりと洗って綺麗な顔をして居るとあれは不潔の女であるといって笑うです。ここで私はチベットにおいての汚ない事に堪える習慣をよほど養いました。もしここで充分その汚ない事に慣れなかったならば私はチベットに行ってよう物を喰い得なかったかも知れぬ。
ここでもやはり手洟をかんだ手で直に椀を拭ってその椀に茶を注いでくれます。それを嫌がって飲まぬとむこうで忌み嫌いますから忍んで飲まねばならぬような始末。実際はそれよりも酷い事があって実に言うに堪えない、見るに堪えない汚ない事をやります。折々はその習慣に慣れようと思いましてもいかにも不潔で窃に自分で茶椀なりあるいは椀なりを洗って喰うような事もあります。で私の仕事というのは毎日朝三時間ずつ博士に就いて講義を聞くだけです。しかし朝三時間の講義はむつかしいものを学んで居るから下調べもし復習もしなければならぬけれども、昼からの三時間はごくやさしい楽しみ半分の修辞学とかあるいは習字作文等が主ですからその時は折々議論をする