Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
考えでありますから、用のないのにわざわざ石を背負って山の上へ登る稽古をしたです。そして大いに肺部が強壮になって来たように思われました。実際身体も強壮でありました。ところでこの辺の人々の無上の楽しみはなんであるかといえば、女に戯れ肉を喰い酒を飲むことであります。
その外には物観遊山というような事もない。また何か面白い話を聞きに行くというたところがわずかにラマ摩尼のお説教を聞きに行く位の事で、それとても毎晩ある訳のものではない。夏は随分忙しいから肉慾上の事もよけいに起らんですけれども、夏過ぎて少し暇になりますと彼らが打寄って話をすることは穢らわしい男女間の話よりほかにはなんにもございません。ちょっと考えて見るとほとんど動物のようです。心の中に思って居る事は喰う事と寝る事だけであって着物はどんな汚ない物を着て居っても構わない。それも年に一度ずつ新しい物と取り替えるに過ぎぬからバタと垢で黒光りに光って居るです。なお一年よりも二年着て居れば豪いと讃められるような風習であります。その間一度でも洗うという事はない。
身はそんなに穢わしゅうて居るけれども喰う物と寝る事には大変骨を折ります。