Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
再び法王の宮殿を望む
再び法王の宮殿を望む それでその人達に別れを告げてゲンパラの頂上へ馬で登りました。その頂上から振返って見ますと、ラサ府が遙かに東北の方に彷彿と見えて居るのみならず、法王の宮殿も糢糊の間に見えて居りますと、幸いに往きも帰りも好天気であったものですから、この絶頂から遙かに法王の宮殿を拝することが出来ました。ゲンパラは海面を抜くこと一万四千九百尺にして、ラサは一万二千尺弱、ラサよりほとんど三千尺の高山でその路程は四十八哩、直径およそ三十五哩、日本の里数にして十四、五里位なものです。
この山に登るとラサの法王の宮殿が見えるということはチベット人の誰もが言う事で、あるいはこの絶頂からラサは見えぬという説もあるそうですが、それは事実と違って居ります。その絶頂から一歩坂を向うへ降りますともうラサ府は見えないです。まずここで久しく住み慣れたラサ府にお別れを告げようと思って居りますと、不意と思い出した面白い旧話がありますからちょっとお話して置きます。
それはネパールに住んで居るチベット人でごく豊かな家の下僕である。その名はペンバ・プンツォというごく剽軽な罪のない男なんです。