Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
その城下を通って行くとその横に小さな三丁周囲位の池がある。その池の城の山手になって居る間の道に見張って居る人間がある。その人は誰か通り掛るとどこの宿に着くかというて尋ねるです。私共はどこそこの宿ということは分らぬからどこかよい宿を世話してくれんかといったら、宜しゅうございますというて、こちらが相当の風俗をして居るものですからその番人は貴族の僧侶と眼を着けたと見えて、よい宿を世話してくれた。
宿屋というても木賃宿で本当の宿屋はチベットには一軒もない。ヤクの糞を貰ったその賃を払うだけですから糞賃宿というてもよいです。その糞賃宿へ泊りましたが、まずそこへ逗留しなくちゃあならぬという始末。宿屋の主人がいいますには「どちらへお越しですか。」「ちょっとカルカッタの方へ行ってブダガヤへも参詣する心算だが、しかし急な用事があるから事によるとブダガヤへ参詣出来ぬかも知れぬ。早く帰って来なければならぬかも知れぬ。」「何の御用事でございますか。」「いやその用事は何という事はない。また言うほどの必要もない。」「貴僧はどちらですか。」「おれはラサだ。」「ラサはどちらです。