Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

第百四十五回 日本軍営の応対

由比少佐の挨拶

ようやく案内に従って行きますと、始めに伊藤大尉が遇われて「河口さんというのはあなたか。どうもお気の毒な事であった。実は間島君からの手紙であったからこちらから直に返書を出して置いたが、其書があなたの方に着く暇がなかったと見える。わざわざ此処まで出て来られて実にお気の毒であった。この一件についてあなたが聞きに来たのかどうかは知らぬけれども、こっちではもう決議してしまった事であるからその理由を一通り告げなければならぬが、しかしちょっとお待ち下さい」といって外に出られました。

第百四十五回 日本軍営の応対

由比少佐の挨拶 ほどなく由比少佐が出て来られて、やはり同じように伊藤さんの仰しゃった事を始めに言うて、それから「どうもこれは私の方で取次いで上げるということは出来ない。ネパール国王に紹介をしてあなたの望みを全うするということは出来ない。というものは、第一我々はただこのインド皇帝陛下の戴冠式を祝するために客分で出て来て居るだけであって外交官としてここに来て居るのではない。であるから外交上の事に喙を容れる権利はむろんない。またそういう事は出来ない地位に在る。よしその情いかにも気の毒であるからただ自分の義侠心でやると中将閣下がなされたところが、これが国際問題になると実に面倒な事が起って来る。