Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
」「私は官用を帯びてチベットに行ったのでもなければまたこの国へ来たのでもありません。ただチベット仏教を研究するために困難を冒してかの国に行きまたこの国に来たのであります。」「チベットに進入された道はどちらからであるか。」「私はマナサルワ湖の辺から」といいかけますと、書記官は一際妙な声でいわれますには「そのマナサルワ湖に着くまでに経た道はどこであるか」と猫の鼠を追うがごとくに問い詰めた。
私は泰然として「その行路の事は大王殿下に申上げた後でなければ口外することは出来ませぬ。」「何故に。」「私は他に害の及ぶことを恐れるからこの事は今直に言うことが出来ませぬ」と答えました。察するところかねて私の聞いて居った風説のごとくに、ネパール政府では私がかつてこの国へ来たことをよく知って居るので、こういう話が済んで後に外務大書記官は室外へ出て行かれた。それは大王に上申するためであるということは後に分ったです。後に残って居る将校の方々はチベット及び日本の兵士の習慣、意気、軍紀等についていろいろの事を問いましたがそれは略します。そういう話をして後に彼らは「この方は僧侶だといって居るけれどもきっと日本の高等官吏であるに違いない」