Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
実はブラマプトラ川であるがコンボの領内を流れるからその土地の人がコンボ川と名づけて居るです。前にも申した通りいつもその第一弟子のシャブズン師が処刑当時の状況を話します時分には、その情真に迫って悲哀の感に堪えぬ様子で私も思わず涙を流して聞いた事でございます。当日尊者はそのコンボ河畔の大なる巌の上に白装束のまま坐せられて居ります。そこはいわゆる死刑に処する場所でありますので、尊者は静かにお経を読まれて居った。すると死刑の執行者は「何か望みがあれば言って戴きたい。また何か喫りたい物があるならば言って戴きたい」と申し上げたところが「私は何も望むことはない。ただ経文を少し読まなくてはならぬ。経を読みおわると私が三たび指を弾くからその三たび目に私をこの川の中に投じてくれろ」と繩に掛りながら仰せられ、暫く経文を唱えて居られたが神色自若として少しも今死に臨むという状態は見えない。ごく安泰に読経せられて居ったそうです。
「大獅子金剛大ラマの水刑」のキャプション付きの図
大獅子金剛大ラマの水刑
その節この尊いお方が、人に憎まるるためにわずかの罪を口実に殺されるというのはいかにもお気の毒な事であるといって見送りに来て居った人が沢山ありまして、それらの人は皆涙を流して尊者の巌上にござるのを仰ぎ見る者もない位で、中には地に俯伏せになっ