Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
麦類の本場
第五十三回 サッキャア大寺
寺の結構
麦類の本場 とにかくチベットではこのハルジェという所が麦、小麦、豆、バタというようなものが一番安い所です。それはこの辺で沢山出来るからでございましょう。その畑を過ぎて二里ばかりの急坂を踰え東南に向って畑の中を行くこと四里半ばかりにしてレンターという小村に宿り、その翌日は川に沿うて七里半行くとサッキャアの大寺が見えました。なかなか立派なものでこちらから見ますと二丁四面余の高塀の中に大なる建築物がありだんだん近づいて見ると皆石造で、その本堂の高さが十間ばかり東西の長さが三十四間、南北が四十間、石は皆白く塗られ塀は弓形方に立ち上って、その上にヒワダを重ねたような具合に黒塗の一城が築かれてある。そのずっと上の屋根になって居る所に最勝幢幡と露台が金色の光を放って周囲に突っ立って居るです。その内容のいかんに拘わらず外部から見た時分にはいかにも森厳にして人をして敬粛の念を生ぜしむるように建てられてあるのです。
第五十三回 サッキャア大寺
寺の結構 で私はその寺の近所に着いて宿を求めその宿屋からの案内で本堂その他の諸堂へ参詣致しました。まず高さが二丈ばかり厚さが六尺ばかりある石塀の門を通り抜けて門内に入りいろいろの堂の間を通って本堂の間に着きました。