Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
妙な予言書
これはラサ府の方ではない事ですけれどこの辺では二年に一期の収穫なんです。またたといそうでなくても冬の間は田畑の中をどこを道にして歩いて行ったところで誰も何ともいう者はないのですから畑の中はどこでも道といってよろしいのです。その野中に露宿してその夜は運送屋のために説教をなしその翌日東に進んで行くこと三里ばかり、チベット政府が新たに建築して居る立派な寺が山の際に見えたです。なぜ政府が自身に寺を建築するのかというて尋ねますとその寺の建って居る下に泉があるそうです。ある神下し(わが国の修験者のごとき者)が此泉は龍の口であるからこの泉が破裂するとチベット国中が海になってしまう。だから寺を建てて塞いで置かなければならんといったそうです。のみならずちょうどその事をいった時分にシナから
妙な予言書 が来た。それはある僧侶が何かためにするところがあってそんな物を作ったんであろうと思われる。私はその予言書を読んで見ましたが、つまりこの頃は不道徳の行いが盛んになって来たためにこの世界はすっかり水に溺れて滅亡してしまうとか、あるいはその前に大饑饉が起るとか大戦争が起るというような事が沢山書いてあるです。