Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
するとその時のお婆さんの喜びは非常なもので、可愛い孫の今死んでしまったのがまた甦って来たと言って大きな声を立てて悦びますから、暫く静かにしろと言ってだんだんその脳髄、脊髄の筋肉の堅くなって居るのをよく揉んで遣りますとどうやら甦って来たです。そこで彼らは大いに驚いて一通りの方でないというようなことになり、どうか長くここに逗留してお経を読んでもらいたいという訳なんです。
寒い間こういう山家でヤクの糞の沢山あるところで暮すのは余程得策でもあり充分書物も読めるという考えで、そこへ逗留することになりました。その逗留が満二ヵ月余でございましたが、その間にいろいろの事があったですけれども、余り細かな事を言うのも煩わしゅうございますから、その中の興味のありそうな事だけお話いたしましょう。だんだんそこでお経を読んで居る傍に山の間あるいは川の辺を散歩して居りますと、その私に救けられた子供及びその兄などは私を親のごとくに慕って共に散歩をするです。誠に可愛いもので、私は一体子煩悩で自分が子を可愛がると言うよりは子供から愛せられるというような点も余程あるようです。毎日まあお経を読んだ間に子供を連れて遊ぶのが仕事で、実にチベットに住んで居った間の無邪気な楽しみはこの時にありました。