Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
だしは羊の肉などでうまそうに喰って居る。夜分は九時あるいは十時頃に肉のお粥を焚きますので、その粥は普通麦焦しの粉と小麦団子と肉と大根と乾酪とを入れるのです。それを夜分喰います。
しかしこれは毎日順序がきまって居る訳ではない。時によると夜分喰うところの粥を朝喰うこともございます。決して一定はして居りませんが、まあこういうようなものがチベットの上中等社会の御馳走である。下等の者は粥と言っても乾酪や肉を入れることは困難であるからして脂肪を入れるです。大根などもなかなか得られない。まあ小麦の団子を入れるのが余程上等の分で、それも正月とか客来の時にでも喰うが関の山、普通はただ麦焦しの粉を入れて、どろどろに拵えてその中に草の花を入れるです。冬はもちろん草花はない。夏乾かしてあるだけで、もっとも大根の沢山ある地方は大根を入れるのです。普通の食物は麦焦しを捏ねて喰うのが上下通じてチベットの食物で、これは米よりもかえってよろこびます。すでにダージリン辺に来て居るチベット人が長く米ばかり喰うて居りますと病気になると言って、わざわざチベットから麦焦しの粉を取り寄せて喰うです。