Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

偶然盗難を免る

というから「よろしゅうございます」といって荷物の中からその紹介状を出して示しますとジーッとその上書を見て居りましたが「こりゃ奇態だ、この書面で紹介された主は私です」という。

偶然盗難を免る ネパールで友達というのはなかなか重いことでほとんど兄弟というほどの意味を持って居ります。それゆえに友達と縁を結ぶ時分にも一種奇態の礼式があって、ちょっと婚礼のような具合に沢山御馳走を拵え多くの親類縁者を呼び集めてその式を挙げます。委しい事はくだくだしいから申しませんがつまり酒を飲む人ならば互いに盃を取かわし下僕らにも相当の祝儀をやらなくてはならぬ。そう言う式を挙げた上でなくては友達ということを許されない。その紳士と私の持って居る紹介状の主とはいわゆる親友の間柄であります。

僥倖にもその紳士が大塔のラマだといいますから私は「誠に奇遇であります。どうかよろしく頼む」といいますと「就いては明日一緒に行くことにしましょうがあなたは馬か車に乗ってお越しになりますか。」「私はいずれでもよろしい」というと「あなたのようなよい同伴を得たのに馬に乗って話もせずに走って行くのは面白くない。