Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
法王の御装束
それからどうなろうとも名誉ある法王の御前、一か八かやって見ようという考えであったです。ところが幸いにシナ語のお話は別段されないです。ただチベット語でシナの仏教僧侶の事についてだんだんお尋ねがありましたからお答え申し上げますと、大いに御満足の御様子でした。で「誠に感心な事だ。いずれまた相当の官にお前を用いたいと思うて居る。その心算で居れ」というようなお話でございました。その話が終りまして、法王の御面前で私にお茶を下さるということでありがたくそこでお茶を戴きました。もっとも法王はその茶の済まない中に内殿へ指してお入りになりました。で私は
法王の御装束 の御様子を見まするに通常の僧服とは違って居ります。もちろん二十五条衣の絹袈裟をかけて居られましたけれども、その絹袈裟の下はチベットの羊毛のごく上等なプーツクで、お腰より下にお召しになってござるのはテーマと言うてシナ製の上等羊毛布で拵えたもの。また頭には立派なる法冠を戴いて居られました。もちろん法冠をお着けなさらず、ただその儘で円顱を出されて居ることもあるです。この時にはどういう訳であったか、法冠を戴いて居られた。