Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
上等バタ茶の製法
此茶はチベットでは非常によく拵えて居ります。
上等バタ茶の製法 まず其茶を半日も煎てその滓をよく取って、そうして真っ黒な少し赤味がかった汁になって居る中にヤクのごく新鮮なバタを入れ、例のごとく塩を入れて筒の中で二度ぐらい摩擦したのがごく上等の茶である。こういう茶を一罎こしらえますには三十八銭ぐらいかかるのでございます。その一罎というのはちょうど日本の溲瓶の形になって居る土焼の茶瓶一つを言うのです。その茶瓶に入れて口より茶碗に注ぎ込むのですが、どうも始めは気味が悪いです。溲瓶から油のどろどろした汁が出るように見えて、ちょいと手に取って飲んでみる気にはならない。こういう茶を飲むのは上等社会でなくちゃあやれないです。
即ち上等の僧侶は毎朝その茶でもって上等の麦焦しを捏ねて、その中にツーというものを入れます。このツーというのは乾酪とバタと白砂糖とを固めて日本の擬製豆腐のように出来て居るものです。それを入れてうまく捏ねてそうして其塊を右の手でよく握り固めて喰います。もちろん朝から肉は喰いますので、その肉はやはり乾肉と生肉とそれから煮たのと三種類です。昼は一升五十銭以上の高価な米、ネパールから輸入された米を煮て喰うんですが、御飯もそのままは喰わない。