Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
カムの人は他の者に比すると余程善いです。もっともカムは強盗の本場ですからごく短気であるけれどもモンゴリヤ人のようにちょっとした事でじきに怒らない、なかなかその辺には忍耐力もある。身体の強壮な事も三種族の中で第一等です。義侠心も随分ある。強盗をやるような奴でも、人を救うためには随分熱心にやる人間もあるそうです。セラの中に居る坊さんの中でも、嫌味がなくっていわゆる義侠心に富んで居るという侠気の人間はカムの人に多いと私は観察しました。そうむやみにお諂などいうのは大嫌いの性質である。
モンゴリヤ人はどうかするとつけたようなお諂を言い出す。その点においてはチベット人は最も酷い。カム人でも余程チベット風に染みて腐敗した奴はともかく、そうでない限りそんな人間はまずカム種族の中から擯斥されてしまうです。カムの女子達はどうも余程情ないようで、愛らしい所はちっともない。チベットの人間は表面は男もおとなしいように見えて居るくらいであるから、女もまたなかなか表面は優しく見えて居る。ただし心内に恐るべき剣を収めて居ることは事実である。これがごく大体の気質の分け方ですが、カムの中にもマンカム(地名)もあればバーアもありツァルンもある。