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Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

睡らせぬ見張

で普通の時には決してお便をしたからというて拭くということがないですけれども、病気になるといろいろ汚い物が付く。すると臭い匂いがするに拘わらず少しも厭いなく拭き取ったり何かする。

しかし大抵まあチベットの病人の室に入ると、日本人などの病室と違って一種異様な臭い匂い、とても麝香か何かを持って行かなくては堪えられないような嫌な臭いがして居る。そういう中でその病人を看護して居ますので、全く付き切りでなくてもよさそうな訳であるけれども、チベットでは病人が昼寝るというと、その病人が必ず発熱して治るべき筈の病気も治らなくなってしまうという信仰がなかなか堅いのです。で看護の婦人はつまり

睡らせぬ見張 をして居るので、また看護の婦人の外に睡らないように特に見張人を付けて居るのもある。その見張人はなかなか注意をして、病人が今少し睡りを来たそうかという気味になると、声は掛けないけれどもかねて自分の前に茶碗を一つ置いて、その茶碗の中には非常に冷やかな水と歯楊枝のような物を入れ置きまして、その冷たい水を歯楊枝みたようなもので病人の顔へピョイピョイと振り撒くです。そうすると顔が冷たいものですから不意と気が付く。