Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
上書を認む
けれどもよい加減な挨拶をしてその時は何気なく別れましたが、事が重なれば重なるものです。
上書を認む 書記官の話のあった後に薬舗の奥さんのいう話が妙です。「どうもクショラ(君よ)仕方のないもんですな、気狂いというものは」と最初に言い出した。「なんですか」と尋ねますと「あのパーラーの気狂い公子が妙な事をいい出したのです。気狂いの言う事ですからもちろん取るに足りませんけれども、公子の言うにはこりゃごく秘密だけれども、今に乃公の国に大変な事が起って来るという。そりゃどういう事かとだんだん聞きますと、外ではない日本から坊さんが来て居る。それは坊さんというけれども確かに政府の豪い役人に違いない、その役人が国を探るために来て居る。それは誰かといえば即ちセライ・アムチーである。彼は私がダージリンに行った時に遇うていろいろ話をした人で、なかなか豪い方なんだとしきりにいって居りましたが、奇態な事を言うじゃありませんか。あの人がダージリンに行ったということは誰も知らんのですけれども、本当にダージリンに行って居た事があるのでしょうか」という尋ねですから「それは気狂いだから大方夢でも見てそんな事をいってるのでしょう。