Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
その貰って来た金は巡査中の頭取(コーチャクパ即ち警部にあらずして三十人の巡査部長のごときもの)に渡して、その中から月に幾らといって銘々分けて貰いますので、一文でも盗むことは出来ない。盗むとすぐに知れますから……。
なおこの巡査らはそういう事をして金を得るばかりでない。田舎から道者がラサ府へ出て来ると金をくれろというです。そこで田舎者は一タンガーも遣れば沢山だと思って遣ると、お前もその位よい着物を着て居ながらよくこの位の金を出したなといって喧嘩を吹っ掛け、うかうかして居るとぶんなぐられた上謝って、また金を沢山取られるようになるということはかねて田舎へも聞えて居りますから、なるべくその鋒先を避けてこちらから頼んで金を取って貰うようにするです。
私が始めてラサ府に着いた時は、正規の僧服でなくて旅服を着けて居たものですから、じきに巡査に銭をくれといってぐずられたから早速一タンガー遣りましたが、それで事が済んだです。今度出立する時にもそういう風で、着物の立派なのを着て居ったのが誤りで銭をくれろといわれたのですが、一体は僧侶にくれろということを言い得ない規則になって居るのです。