Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
それからその驢馬を集めて来て一体この驢馬は十疋居ったんだが、もうどこへも行って居らんか知らん。勘定して見ると九疋しか居らない。
そこで大いに驚いてもう一疋の驢馬はどこへ行ったろうと気狂いのようになって騒いで居るところへ、ラサ府の人がやって来て「お前は何をそんなに騒いで居るのか」と尋ねると、「いや実は十疋居る驢馬が一疋失くなったのでそれを捜して居る。誰か盗んで行ったのではないかと思って実に気が気でない。この法王の宮殿に見惚れてうっかりして居る中に誰か盗んで行ったと見える」と言って非常に落胆して居る。それからその人がずっと数みますと確かに十疋居るです。「何を馬鹿言って居る、ちょうど十疋居るじゃないか。」「いや九疋しか居らない。」「そうさ、九疋向うに居るから、お前の乗って居るのとで十疋じゃないか」と言われて始めて気が付いたという位。実に法王の宮殿はこれを見る者の心を奪ってしまうというような立派なものであるという一つ話でございます。
「チベット法王の宮殿」のキャプション付きの図
チベット法王の宮殿
この法王宮殿の山の前を東南に抜けて広い道を七町参りますと長さ二十間幅三間程の橋があって、橋の上にはシナ風の屋根がある。