Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

甚だ困りましたが俄に一策を案出した。「あなたの使って居るシナ語はそりゃ北京語だ。私のは福州の言葉ですっかり違うからとても話が分らぬ」というと紳士は「あなたはシナの文字を知って居るか。」「知って居ります。文字で話をしましょう」と言って鉛筆で書き立てますと彼には解る字と解らぬ字があったものですから「こりゃとても文字でも話をすることが出来ぬ」という。

「そんならチベット語で話をしましょう」といってチベット語で話をすることになりまして、だんだん話が進みついに紳士は「あなたは陸から来たというがチベットのどこから来たか」と尋ねますから「実はラサ府からダージリンを経てブダガヤへ参詣に来たのであります」というと紳士は「ラサ府のどこに居られるのか。」「セラという寺に居ります。」「セラにジェ・ターサンのケンボ(大教師)をして居る老僧が居るがあなたは知って居るか。」「そりゃ知らん事はない」といって、幸いに私がラマ・シャブズン師から聞いて知って居った事ですからうまく答えが出来たです。知って居る話ばかり聞いてくれればよいけれどもそうでないと化の皮が顕われますからあまりむこうから尋ね掛けないように機先を制して、かねてシャブズン師から聞いて居った機密の話を持ち掛けた。