Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
その翌出立してタライ・ジャンガルという大林でヒマラヤ山の玄関というべき入口より少し前の村で宿りまして、その翌二十八日大林入口のシムラという村を過ぎて幅四里の大林を一直線に横ぎってビチャゴリという山川の岸にある村に着て宿りました。夜の十時頃日記を認めつつ荒屋の窓から外を眺めますと、明月皎々として大樹の上を照らして居るに河水潺々としてなんとなく一種凄寥の気を帯びて居ります。時に大地も震動しそうなうら恐ろしき大声が聞えました。なんの声かと宿主に尋ねますとあれは虎が肉を喰ってから川に水を飲みに来て唸ってる声であるとのことを聞いて思わず一つの歌ができました。
月清しおどろにうそぶく虎の音に
ビチャゴリ川の水はよどめる
「ヒマラヤ山中虎声を聞く」のキャプション付きの図
ヒマラヤ山中虎声を聞く
その後二日間溪流あるいは林中あるいは山間を経てビンビテーという駅に着きました。この駅までは馬車、牛車、馬も通りますけれども、ここからは急坂ですから歩行かあるいは山籠でなくば行くことが出来ませぬ。私共はやはり歩行で朝四時から大急なる坂を上りましたが、ちょうど一里余上りてチスパニーという関所に着きました。