Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
その点においては確かにラサ府のドクトルよりは私の方に信用を置かれるようになって居った。で折々その宅(天和堂)へ出かけて行く。その家には室も沢山ある。ラサ府には三軒シナ人の薬店があるけれども其宅が一番大きいので、その主はまだ三十歳ぐらい、ごく人のよい方で大層親切にしてくれた。その家内もなかなかよく行き届いた人で、その夫婦の間に女の子と男の子が一人ずつ、それに女房の母親、それから召使が三人、これだけの家内で暮して居る。で皆が私を家族同様に扱うようになった。と言うのは元来私のところには人から喰物を沢山くれるです。それを自分一人で喰うことが出来ない。まあ余るものですから誰にも構わず遣ったです。
その中でもことによきお菓子あるいは酸乳、白砂糖あるいは乾葡萄などを貰いました時分には必ず其家へ持って行ってやるものですから、子供達は大変な喜びで、私が出て行くと何か必ず貰えることにきまって居るように心得てちゃんと待って居る。二、三日行かないとこの節はどういう訳かセラのお医者様がお越しにならないと言って大いに待って居るようになり、そこでちょうどその家の家族の一人のような塩梅になりました。