Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
この方の名をテンジン・チョェ・ギャル(教持法王)と言う。なかなか温順な方で、また侵し難い程意思が鞏固なのです。いつも話をする時はにこにこ笑ってまるで友達扱いをされますので、この方は大臣だということも打ち忘れ、先方でも大臣の資格をもって話をせずにごく友達風に話すです。それと言うのは前の大臣なり尼僧なりが私を自分の子供のように愛していろいろ世話をして下さるものですから、それが幾分か関係を及ぼしてこういう風に親切にされたんだろうと思う。
打ち解けて話をする時分には現任大臣の事ですから政府部内の話も折々ある。で、この方は政府で何かむつかしい問題が起ると、その場では意見を述べずに家に帰って来てそれから自分の父親のごとき前大臣に相談をするです。今日はこういう問題があったがどうしたものだろうと言うと、前大臣は前例を鑑み、あるいはその事変に応じてそれぞれの処分法をば言われる。一体から言うと前大蔵大臣は今頃は総理大臣の位置に居るか、高等僧官の中で宮内大臣の位置に居るか、どっちかの位置に居られる人だそうです。そう行かなかったというものは、この尼僧を奥さんにせられた事からやはりチベットでもそれが幾分か攻撃の種になって、自然蟄居しなければならんようになったと言う。