Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

ことをせずにジーッと私の顔を見詰めて居る。私は石鹸はこの間の値段で買うからといって銭を出そうとすると「まあお待ちなさい、あなたは私を御存知ありませんか」という声が紛いなくツァ・ルンバに違いございませんから「知って居る」と笑いながら答えました。すると大いに驚いた顔をして「何しろ内へお入り下さい」といい、もう日暮でもございましたから店の小厮に店を仕舞うように吩付けて家へ入った。私も続いて家へ入りますと「どうかまあ久々の事ですからむさいところではありますがお上り下さい」といいますから主人に従って家に通りますと、なかなか小ざっぱりとした立派な商法家で、二室ばかり向うに抜け梯子段を上に昇り、その人の本堂の室へ着きました。

其室にはその内儀さんのペートン(蓮顕)という女がやはりダージリンから一緒に来て居る。私はじきに知りましたけれども先方では全く知らない様子。主人は笑いながら自分の女房に対し「お前はこのお方を知って居るか」と尋ねましたが、私を見て「存じません」と答えたです。「存じない事があるものか、大変よく知って居る筈だ、お前達が世話になった方だ」といわれて今度は大変よく見て居ったですが、全く分らんものと見えて、「どこのお方か覚えません私が世話になった方ならば知って居る筈ですが」