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Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

ですからその子供が大臣の前に出て来るとぶるぶる慄えてから、もう今にもぶん擲ぐられはせぬかといつも逡巡りをして居るです。その擲ぐるのはすべて坦たい竹で、子供の左の手の平を三十位びゅうびゅうと擲ぐるのです。もしその手を引き込めると三十のやつが六十になりますから、どの位痛くっても縮んで縮み上っても、こうやって(前図のように)慄えながら熱い涙を溢しながらジーッと辛抱して擲ぐり終るのを待って居ねばならぬ。その哀れさと言うたらとても見て居られない。

これではその子を教育するのではなくて賊するのですから、私はある時大臣に教育法というものはこういうものである、擲ぐるのはよくないということを充分説明しました。ところが始めは大分議論を言いましたけれども、何分事の分った方でありますから、その後は子供を擲ぐらんようになって、まあ余り覚えないと少し叱言をくれる位になったそうです。その後も私はなるべく精神を開発して教えるように勧告しましたところが、大臣はその後ぶん擲ぐらないとかえってよく覚えるようになったと言われた位であります。しかしこのぶん擲ぐりは大臣一人がそうするのでない。