Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
その税を納める苦しさに堪えずして坊主になる者も沢山ある。坊主になると人頭税を納める必要がないからです。税を免かれるために坊さんになる位ですからどうせ学問をする考えもなければ仏教を学んで人のために働きをしようという考えのあるべきはずもない。
ある時私の師匠のチー・リンボチェという方が言われたことに、「この節わが国では坊主の数が沢山あるから仏法が盛んであるといって大いに悦んで居るがどうだろう。ごろごろと要らない石瓦が沢山あるより金剛石が二つ三つある方が尊いではないか。どうも困ったものだ」と歎かれた事がある。それはその訳なんで多くの坊主の目的が既に人頭税を免かれるというに在るのですから……
しかしながら一方から考えると実にチベットは残酷な制度で、貧民はますます貧に陥って苦しまねばならぬ。その貧民の苦しき状態は僧侶の貧学生よりなお苦しいです。どういう有様に在るかというと、僧侶の貧学生は喰ったり喰わなんだりして居ってもとにかく月に一遍ずつ学録を貰うことにきまって居るし、また折々は布施物もあるです。で自分一人の事ですからどうやらこうやらその日その日を過して行かれるですが、俗人の貧乏人は女房がある。