Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
どこへ行ってもなかなか人民が沢山住んで居る。というのは国の小さい割合に人口が多いからです。チベットは恐らくネパール国の十二倍以上の土地を持って居りますけれども、人口はかえってネパールよりも少ない位です。ですからネパール種族はもはや自分の国で喰うことが出来難くなったものですからどしどし外に出掛ける。インドに行って兵士となり商業家となる者もあり、あるいはダージリンからシッキムの方へ来て、新たに田畑を開墾しその持主となって生計を立てて居るその有様は、実に著しい進歩を呈して居るです。ネパール政府それ自身にも人口のますます繁殖することは自覚して居るものですから、この繁殖する人口をどこへうまく植え付けようかということは、暗々裡にネパール国における一つの困難なる問題となりつつあるです。もちろんその処分法は充分講じなければならん。
ところで英領インド政府と合戦をしてその土地を取り、そしてそこへ移住民を置くがよいかというのにそれは余程困難です。なぜならば小国でありながら大国を相手にして合戦するということは困難である。守ることは出来ても進んでこれを征服してその土地を取るということはほとんど見込みがないのでございますから、そこでネパール政府はチベットの方へ指して、折があったら進撃をしたいというような傾向があるらしく見える。