Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
で私は大蔵大臣の好意でパルポ商人の大きな家の二階から、大臣と共にまず検分の役人がその供養物を見廻る有様を見ました。
役人の検分が済んだ後でなければ我々は見ることを許されない。例年始めに法王が来られるそうですが、その時には法王がお臨みにならんで駐蔵大臣が来られた。その扮装は余程綺麗な飾りです。薄絹張の雪洞に西洋蝋燭を燈したるものが二十四張ばかり吊してある。輦輿の中にシナの立派なる官服を着け、頭にはいわゆる位階を表わしたる帽子を被ってジーッと坐り込んで居る。その前後には何十疋の馬に乗って居るところのシナ官吏が、今日を曠れと立派な官服を着飾って前駆護衛をなして行く。
ことに夜の事で市中に輝いて居る幾万のバタの燈明は、幾千百のガス燈のごとく白く明かな光を放ってある。その所へ美麗に飾った雪洞付の輦輿に乗って行くのですから余程綺麗です。実に見事ですけれど私は嫌な感じが起った。なぜなればあまりに飾り過ぎて、かえって卑しむべき風を現わして居るからです。チベット人は立派であるというて驚いて居りましたが、確かに我々の眼から見れば実に卑しむべき飾りであると思うて憫笑せざるを得なかったです。